「棋力」の意味とは?

「棋力」の意味は、広義には単なる対局の勝率のことで級位やレーティングのことでしょう。
自分の感覚では、いわゆる棋力の内部(核)に《勝敗に直接反映されない見えにくい力》があるような気がしています。
オカルトではありませんよ(笑)

《直感的で感性的な思考》と《学習によって身についた知識》とのバランスをとるスタビライザーのような能力のことを、狭義の「棋力」と呼べないでしょうか?
前者(広義)を「棋力①」、後者(狭義)を「棋力②」とします。
ハメ手を覚えて勝率を上げたり、無理攻めを咎めきれない相手に対して攻め倒して勝っていても、勝ちは勝ちなので棋力①は上がったと呼ばれる状態なのでしょうが、棋力②は何も上がっていませんし、むしろ下がっているとも言えます。

夏の暑さでおかしくなってるわけではありませんので(たぶん…)、もう少しお付き合いください。

この棋力②は、なんとなくのイメージですが、これをどれくらい鍛えられるかによって最終到達点が変わってくるような気がします。(アマ初段で終わるのか、プロになれるのか。)
「勝ててはいるのだけれど将棋が粗い」「将棋がまだまだ子供っぽい」というのは棋力②の達成度が低い状態を言うのではないのでしょうか。
棋力②は、将棋にとっての美の問題=筋の良し悪し、に直結するのかも知れません。

棋力②なんて気にせず、勝ち続ければ(棋力①だけ意識していれば)それで良いという考え方はあるのでしょう。自分はそうは思いませんが。
私は、棋力②は身体性とも深く結びついていると思っています。
対局マナーを守り盤駒を丁寧に扱うことで、遠回りのようですが実は効率的に棋力②が育まれるものと信じています。
有段者と差し向かって緊張感をもって行う指導対局は、まさに棋力②を鍛える最高の場ではないでしょうか。

みなさまの御意見お待ちしております。

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「棋力」の意味とは?」への3件のフィードバック

  1. 僕には難しい。。。
    (元)全国トップアマやプロに指導対局で良い手だねと言われる頻度が上がれば良いなと思っています。定跡手レベルではない何かが有るのでしょうから。

  2. 8月には倉敷、岡山、大阪と連日お世話になりました。

    おっしゃられるような①と②があることは何となくですか感じています。①の強さは教え込んだりすれば早くに身につくのかもしれませんが、相手が強くなれば対処されてしまいますし、そこから先に進めるのが難しそうです。②はなかなか見えるものでもないのでよくわかりませんし。

    将棋というのは知識でどこまで戦えるものなのでしょう。正直自分の子の①と②がどういう状態なのかもわかりません。自分の棋力はゼロですから。またいろいろ教えていただけると嬉しいです。

    1. 猪っ子父様、コメントありがとうございます!
      こちらこそ、先月はたいへんお世話になりました。

      自分もたいした棋力ではないのですが(笑)

      >将棋というのは知識でどこまで戦えるものなのでしょう。

      極論を言いますと、もし将棋ソフトによって将棋というゲームが完全に解析され必勝法が見つかったとして、その手順(すべての分岐)を暗記できるものでしょうか?おそらくサヴァン症候群の人々のような人並外れた記憶力をもってしても、すべてを暗記するのは分量的にも時間的にも無理だと思います。(SF的に人間の脳が外部記憶装置とダイレクトに繋がる時代が来れば話は別ですけれど…)
      現在、未だ必勝法が解析されていない段階ですので、なおさら知識(既知の情報)だけで戦う(勝ち続ける)のは無理だと思います。
      記憶力や体力の限界の中で、人間にだけ与えられた抽象化能力(将棋でいうと、違った局面の中に共通性を見出す)を駆使して、己の確信に基づいた(=実は無根拠な)最善手を導き出すしかないというわけです。
      知識は有るに越したことはないのでしょうが、その知識の引き出しを適切な状況で開けられるかどうかが棋力②の部分だと思います。

      偉そうにすみません。
      ご批判等、皆様のご意見お待ちしております。

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