家で将棋の本を読んで勉強しましょう!

image将棋が強くなりたい子は、家でも勉強しましょう。
僭越ながら、今日の教室で何人かの生徒さんや親御さんに説明した事プラスαを以下にまとめます。
内容が100%正しいかどうかは保証しませんが、少なくともうちの息子はこういう考え方・勉強法で棋力アップしました。
だから批判を恐れずに書かせていただきます。福井の子供達の棋力が少しでも上がることを祈って。

【居飛車党になるか振り飛車党になるか。】
→二通りの考え方があります。
①本人が好きな方を選べばいい or ②強くなりたいならまずは居飛車に。
私は個人的には②を勧めます。
ただし勉強する幅の広さは、「居飛車党の勉強 > 振り飛車党の勉強 」です。
手っ取り早く大会で成績を残したいなら、振り飛車党になればそこそこ勝てるようになります。理由は、角道を止めた振り飛車は駒組の段階で潰されにくいからです。(簡単な手順さえ守れば、羽生三冠相手にだって序盤で潰されることはありません。)
どこまで強くなれるかについては、一般論で言えば、居飛車を徹底的に勉強する方に利があると思います。

【振り飛車党になる為の勉強法】
→ まずはノーマル四間飛車を中心に、角道を止める振り飛車を勉強して下さい。
居飛車からの急戦に潰されないように対急戦の基本定跡をしっかりと押さえること。
当教室の石内先生と西谷先生は振り飛車のスペシャリストですので、質問すれば細かい指導が受けられますよ。

【居飛車党になる為の勉強法】
→ 居飛車は相手の動きに合わせて細かく対応できないと、序盤で潰されます。だから勉強すべき幅が広く、その分緻密な将棋が身につきます。
勉強すべき代表的な戦型は以下です。

《対振り飛車》… まずは対ノーマル四間飛車の急戦を勉強して下さい。実戦で相手にされて困った形を一つずつ勉強していくといいと思います。
居飛車穴熊については、たいへん優秀な囲いでプロの採用率・勝率も高いです。ただ目先の勝ちにこだわらず長期的に上達していきたいなら、最初は指さない方が良いようです。軽い囲いで戦うことで、相手玉と自玉が詰むスピードを正確につかめるように訓練ができます。ちなみに山脇先生は「二段になるまで穴熊はするな」と。豊島七段も5月のイベントで、初級者は穴熊はやめて急戦から覚えると良いと仰っていました。

《矢倉》… 矢倉は将棋の純文学と呼ばれ、居飛車の基本です。形を覚えるだけでなく手順も大事です。手順を間違えると急戦で崩されます。逆に言えば、急戦矢倉を勉強すれば対処法(駒組みの手順)も身につくのでしょう。矢倉を勉強すると基本手筋がたくさん身につき、他の戦型にも生かせます。

《角換わり》… プロの棋戦で多い戦型です。「角換わり棒銀」の攻めと受けをまず勉強すると良いと思います。お互いに角を持ち駒にするので、序盤から派手な戦いになります。それだけ、攻めと守り両方に目を配らなければなりません。

《横歩取り》…プロ好みの将棋で、一手間違うとすぐに潰されてしまう恐さがあります。それだけに、深く研究すれば上位者にも勝てたりするようですが、アマでは相手が横歩取りを回避することも多いので、初級者は横歩取りに向かわない序盤の手順を勉強するのが良いとよく言われます。勉強して損はないですが、実戦で使うかどうかは慎重に。
ちなみに、息子には横歩取りを回避するように勧めていたのですが、本人は意に介さず大会などでも指し続けていて、最近は勝率も高くなっています。

【両方に共通の勉強法】
→詰将棋が基本です。しばらく考えて詰ませられなかったら答えを見てOK。少しずつでもいいので、とにかく毎日続けてください。ここを参考にして下さい。

【将棋の本について】
ネットで検索すればたくさんの本が出てきます。定跡本は内容が濃いので、低学年には難しいかも知れません。お手軽に勉強するなら、「ひと目の◯◯」という本などが一問一答式で子供向きかもしれません。
二階の道場の本棚に大江さんの蔵書が並んでいますので、ぜひそちらも参考にして下さい。image

親御さんから子供たちに伝えてほしいのは、将棋の勉強に近道はないということ。
すぐに結果につながらなくても、続けてさえいれば確実な力になります。

当教室の生徒さんの上達ぶりを見ていますと、おそらく今年度中には県内一般棋戦(大人も参加の大会)のC級上位に多くの子が並ぶと思います(当教室6級くらいの子たち) 。現在10級前後の子たちも、頑張り方次第で半年から一年でC級上位を目指せます。大人たちをどんどん追い越していきましょう!

家で将棋の本を読んで勉強しましょう!」への5件のフィードバック

  1. 強くはなりたいくせに、勉強しない奴にやらせる方法も教えてください🙏

      1.  ここは北陸各県強豪の方々も見ておられるようなので、【将棋の本について】項で便乗質問させて下さい。丁度年明けに、所司先生の御自宅が火事で…というニュースで「そう言えば」、と以前感じた疑問が未解決のままになってたのを思い出したので。

         所司先生と言えば何と言っても、「東大将棋BOOKS」でありとあらゆる戦型の序盤定跡を解説された膨大なシリーズ本が思い出されますが(※最近店頭で見かけなくなってきてるのは残念な限り、何とか恒常的に残しておいて貰えないものかと思いますが)、その中でも特に圧巻だったのは、四間飛車vs居飛車の戦型を全16巻にも渡って解説されたものです。
        http://www.geocities.jp/funaten0513/kisho_best5_1.html
        #自分の記憶では、それだけ巻数が行った戦型は、他には無かったかと。

         パッと見では、この対抗形に関するメジャー戦型が全て網羅されてるように思えますが、年季の行った方のファンの中には多分、私のような疑問を持った方もいる筈です。「あれ? 何故、5筋位取りと玉頭位取りの戦型は入れて貰えなかったのだろう?」と。

         近年でこそこれらの作戦は殆ど見かけなくなりましたが、昭和の時代にはかなり沢山見た覚えが。「最近余り出ないから収録しない」だと、種々の急戦形だって今世紀以降は同じ事ですし。

         位取り系の作戦は定跡化し難いのか…いやいや、そんな事は無い筈。何らか、所司先生に思う所あって、意図的に外されたのか?と勝手に思ったりしてるのですが、どうなんでしょう?。もし所司先生に今後会われる方がいたら、理由を代わりに是非聞いてきて下さい(笑)。

        ※余談※ 当県の某・重鎮の方によると、所司先生は元々、石川県にゆかりがおありのようですね。羽咋市に所司原という地名の所がありますが、そのお近くの出らしいです。(その方が御本人にお会いした機会があった際、上記を訊いてみると、肯定的お返事を頂いたとか。)

  2. とても詳細で具体的な上達論ですね。経験則に基づいているので説得力があります。読まれた方は大いに参考にしていただければと思います。ただ大切なのはこれらを参考にしながらも、実際に試してみて、自分なりの上達法を見つけるということです。鵜呑みにするのではなく、自分で考えて工夫していく。佐藤天彦新名人は、プロになった時どうすれば強くなれるかを自分で考え抜いて実践しました。目先の勝ち負けにこだわらず、よりスケールの大きな地点を目指したので最初は効果が出なかったですが、最終的に名人になりました。自分を信じ抜く精神力の強さは素晴らしいと思います。将棋世界8月号のロングインタビューを読んで私は本当に敬服しました。「名人は選ばれた者しかなれない」といわれていますが、佐藤さんは努力でそれを達成した人だと思います。繰り返しますが「大切なのは自分の頭で考える」これに尽きると思います。

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