大雪の中、胡姫への憧れ

尋常じゃない大雪で焦りますね。
豪雪レベルまで降り続くのでしょうか?
息子の小学校からは、下校時間を早めるとの連絡がありました。

大雪とも将棋とも無関係な記事です。

近日公開される日中合作映画「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」。
中国ではすでに「妖猫傳」として公開中。

とりあえず、この美しい踊りを見て下さい。
最初の映像のキャプション「胡玉楼 玉蓮 胡旋舞」
胡玉楼という酒場(妓楼)で玉蓮という名の胡姫が踊る胡旋舞、という意味です。

「胡」というのは、唐代では国都長安から見てはるか西方の異民族のこと。

胡姫とは…
長安には西域からの胡客や南海からの蕃客が集まり、西市の付近に住んで異物を売買し異国情緒に満ちあふれた。胡姫といわれる目が青く鼻の高い美女が、ペルシアの踊りをみせたり酒場でサービスすることも珍しくなかったのである。(世界大百科事典より)

胡旋舞はクルクル回る西域の踊りのこと。
動画最後に登場する、安史の乱で有名な巨体の安禄山も胡旋舞の名手だったと言う。

原作をちらっと読んだところ、胡玉楼は上記の説明にあるペルシャ系の店が多かった西市ではなく平康坊に在るという設定。
長安マニア?の私にとっては、場所が西市か平康坊かという問題は、実はかなり重要なのです。(笑)
それはまた別の機会に。

胡姫は、これまで1000年以上、おそらく漢籍を学んだ日本の文人たちの多くが憧れた存在だと思います。
中国の歴史上最も文化が輝いていたと言ってもいい盛唐の詩人たちは、多くの作品の題材にしました。
当時の長安の人々も胡姫の美しさに惹かれ、漢字文化圏全体にもその魅力が時代を超え広まったものと思います。司馬遼太郎の「空海の風景」でも胡姫への強い憧れが見てとれますね。
時代考証がどれだけ正しいのかは不明としても、映像化されると感慨深いものがあります。

自分が生で観た胡旋舞は、オアシスの街トルファンで。
当時町一番の綺麗なホテルだったトルファン賓館の葡萄棚に囲まれた中庭で、毎晩観光客向けのショーが開かれていました。
異国情緒たっぷりのロケーションなのに、日本語の説明が入るのがやや興ざめでしたが…

偶然とは不思議なもので、以前当ブログで触れた話題と動画には不思議なつながりが。
この映画の監督陳凱歌(チェン・カイコー)さんと、奥さんでプロデューサーの陳紅さんについてはこの記事で
主演の染谷将太さんはこの記事
胡旋舞を踊る玉蓮役の張天愛さんはこの記事の映画「从你的全世界路过」の準主役。ラジオ局の屋上で鼻血を出して側転してる女性です。

大雪の中、歴史と文化についてyoutubeの動画から考えさせられました。

バブリーダンスがキレキレだと盛り上がっている現代日本…

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