天才なんていない。

将棋が強くなった子たちはみんな努力をしています。
将棋は決して才能だけで勝ち続けられる競技ではありません。

天才はいるのかも知れませんが、それこそ何年かに1人。
奨励会に入会してトントン拍子に級を上げてプロになる。
そこで初めて天才と呼ばれる資格があるのだと思います。

天才じゃなくても努力を重ねてプロになる人もたくさんいます。
努力は尊いものです。

ちょっと周りより強いだけで、我が子の才能を信じてしまう親。
我が子の才能を信じるあまり、負けを認められない。
地元将棋界を馬鹿にしたり、他の子の戦形を批判する。

「その戦形じゃプロになれない。」
「そんなレアな戦形に負けても、我が子の方が弱いわけじゃない。」

親子でそう信じることは自由ですが、周りの子を貶めて我が子の強さをアピールしようという馬鹿な親にしか見えません。
本当に強い子はどんな見慣れない戦形に対しても、しっかりその場で対応できるのです。

そんな親が偉そうに将棋について語っても、恥の上塗りでしょう。
現状を見たら、偉そうな事を言ってる場合じゃないと思うのですが。

強くなっても謙虚で、負けた時の態度も後輩の手本となれるような子にこそ、奨励会やプロを目指して欲しいと私は思います。

うちの息子は幸運にも小学生名人という栄誉を手にしましたが、まったく天才ではありません。
本人もそれが分かっているから、福井に戻ってからも以前と変わらずコツコツ勉強しています。
強い子は全国にたくさんいて、息子はそこから突き抜けた存在ではありません。

我が子を天才と思いたい・周りから天才と思われたいなら、脚色した天才エピソードを披露しても無意味です。
まず親離れさせて、自分自身で努力できる子に育てることが先決だと思います。
そして飛び抜けた結果を残した者だけが、後に天才と呼ばれるのでしょう。

とある強豪女子が言ってました。

「いろんな事を言われて腹もたったけど今は相手にしていない。結果で正しさを証明していきたい。」

素晴らしい言葉です。
そういう彼女だから、どんどん強くなっています。
彼女の爪の垢を煎じて飲ませてあげたいですね。

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