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嬉しいことと残念なこと

嬉しいニュースと残念なニュースがある。どちらから聞きたい?
と外国映画の台詞のように書き出してみました。

嬉しいことは、当教室の子供たちがみな熱心でどんどん強くなっていること。
息子が多面指しでは中西六段や田中幸道先生に平手で度々勝利できるようになってきたこと。
もう一つはチャーシーウォーダミィーミィー。(漢語)

残念なことはたくさんありすぎて…
沈黙は金。

だがどうしても告知しなければならないことが一つ…

と勿体つけて、後ほどアップします。
どこまで説明していいのか悩んでいます。

モヤモヤが消え去りました

人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?【一橋大学准教授・久保明教氏インタビュー】 http://news.denfaminicogamer.jp/interview/kubo_ai
最近モヤモヤしていたことに光が射しました。
大げさか。

中沢新一、フーコー、ニーチェからポケモン、月下の棋士、マインクラフト、ISISまで援用して、人間を置き去りしない現実的な視点で、将棋AIについて語っています。
前提には、久保氏の将棋愛があるのでしょう。

2ページ目では、

現代将棋は、江戸から続く伝統文化としての側面と、昭和初期に確立された公平で熾烈な頭脳スポーツという側面、その二つを独特の仕方で結びつけたものだと思います。

と語り、将棋の二面性を前提に論を進めています。

このブログにも書いてきた「芸事としての将棋」と「競技としての将棋」ですね。
将棋に両面あることを忘れて特に競技だけに偏ることは、非常に乱暴だと実感している今日この頃です。

ソフト研究に身を投じてる千田翔太六段の試みを「翻訳作業」と。
私は常々「人柱」だと思っています。

ひと昔前に人文科学で「他者性」について論考されることが多かったように思いますが、将棋ソフトは人間の「線」の思考とは違い「点」で捉えるあたり、究極の「他者」。「将棋ソフト=他者」との危ういコミュニケーションは、人文科学の美味しい研究テーマになり得ますね。
柄谷行人のように「他者」とは教える-学ぶ関係なのか、立川健二のように「他者」は誘惑しなければいけないのか。そんな20年以上前の発想では、現実は捉えきれないのかも。

易々と翻訳されては「他者」ではあり得ない。

「芸事」「競技」に続く第三項として、「コミュニケーションとしての将棋」について考えていくべきだと思います。

将棋は、文系か理系か

昨年アカデミックな場を中心に、文系の学問が必要かどうかという議論が激しく行われたように思います。
人文知問題で有名なのはソーカル事件。
適当に書かれた人文系のインチキ論文が、なぜか高評価されてしまったという事件です。
文系はエビデンスの要らないテキトーな学問だというイメージがつきまといますが、歴史を辿れば人文知の土台の上に自然科学が乗っかっているということは否定できないかと思います。

さて、将棋について。
「緻密に指し手を読まないといけない将棋は理系向きだ」というのは当たり前すぎてつまらない意見。
もう一歩踏み込んで、「文系的な能力は将棋に必要ないのか?」ということを最近考えています。
将棋を競技としてだけ捉えたら、競技の場では文系的な能力はあまり必要ないのかも。一方、将棋を学んでいく場・楽しむ場においてはむしろ文系的なセンスが必要なのではないでしょうか。

将棋界は一般愛好家が支えていて、競技以外の楽しみも多くあります。
競技以外の場では、何もかもが理系的に割り切れるものではなく、その無根拠性が「文化」と呼ばれる部分だと思います。語義としては、「文化」に対して理系的な実利を備えたものは「文明」と呼ばれます。
競技以外の場でこそ将棋文化が育まれると言うと、言い過ぎでしょうか。

また、囲碁は文系向き、将棋は理系向きという説があるようです。
さらに昨日の囲碁将棋チャンネルの番組では、飯島先生が「居飛車は理系向きで振り飛車は文系向きだ」という説を紹介されていました。

皆さんはどうお考えになりますか?

聖・俗・遊(カイヨワ)と将棋

聖・俗・遊
「遊」について研究した社会学者カイヨワによる三項対立図式です。
文系学生の必読書とも言える浅田彰 大先生「構造と力」でも、たしか触れていましたよね。

「宗教による聖なる空間」と「そこから外れた俗な空間」の二項対立。
仏教では僧で無くなることを「還俗(げんぞく)」と呼びます。

個人攻撃が始まる訳ではないですよ。意識下ではおそらく。(笑)
大河ドラマの井伊直虎も還俗したようです。
坊主ネタではございません。ここから将棋の話。

聖と俗の対立だけではあまりにもスタティック(静的)。
実際の社会はもっとダイナミック(動的)なもの。
聖と俗の単純な二項対立ではすくい取れない現実がありまして、カイヨワは第三項として「遊」を設定しました。

ただの「遊び」では俗に過ぎないわけですが、もっと粋な遊び=浪費ではない有意義な遊び、のことでしょうか。

将棋に適用しますと…
「聖」=競技としての将棋←棋力を高める目的
「俗」=縁台将棋(賭け将棋とか子ども将棋)←ストレス発散?、ギャンブル?
とすれば、「遊」に対応するものは?

「遊」なる将棋とは何か?
自分にとっての興味の中心は、ここなんですよね…
石内先生が仰る「コミニュケーションとしての将棋」とか?
競技とは異質な「芸事としての将棋」?

将棋をコミニュケーションの図式に当てはめると、さらに面白いことが見えてきます。
それはまた次回に。

そうそう、あまり有名ではないかと思いますが、かつてこういう人がいたんですよ。まさに聖も俗も拒否し「遊」に生きた人。

恋愛即興詩人 ダライ・ラマ6世ツァンヤン・ギャツォ

その人生は、なんとなくですが先日空港で非業の死を遂げたあの人とも重なります。

3月のライオン香子役 有村架純の賛否

ネット上では、香子役の有村架純さんだけ原作のイメージに合わないという批判が。

実は何を隠そう、私は3月のライオンの原作を読んでおりません。
有村架純さんが清純派だとも思えませんので、批判の正否はよく分かりません。

同じ羽海野チカさん原作の「ハチミツとクローバー」映画版で、低身長キャラのはぐちゃんを演じたのは身長160cmの蒼井優さんでした。
原作を読まずに先に映画を観たこともあり、当然違和感は感じませんでした。

漫画の実写化といえば、加山雄三のブラックジャック、高倉健のデューク東郷(ゴルゴ13)もありましたし、きっと何だって良いんですよ。

オザケン復活!と将棋

表題に無理があります。

さて、先週のMステで小沢健二さんが復活しました。
自分はまったく小沢健二さんのファンではありませんでしたが、復活を茶の間で生で観ました。歴史の証人になれた気分です。
ネットではオザケンがオジサンに、と話題沸騰。

20年前チャラチャラしてなんとなくその姿が様になっていたオザケンが、オドオドした表情でまったく様になっていない復活映像を観て、ずっと封印していた何かが目覚めました。

そう、自分はたぶん全盛期のオザケンの曲が好きだったのです。流行り物を受け容れない生き方を貫いていた若かりし頃、流行っているというだけでオザケンを認めたくない自分がいた訳です。岡崎京子さんやオリーブ少女達と共にオザケンに熱狂すべきでした。
今改めて聴くと、オザケンは清志郎並みの優れた詩人だと感じます。

 

ネットで衝撃を受けた言葉が、「オザケンは星野源をシメるために復活した」というもの。オザケンファンからは同列に語って欲しくないという批判も。
その延長で、宮崎駿が引退撤回したのは「君の名は」の監督 新海誠をシメるため…という言説まで登場。

さて、将棋からずいぶん離れてしまいました。

オザケンのような渋谷系(死語)の将棋を指したい。

強引すぎ…

オザケンと星野源の年齢に対応するプロ棋士は、中川大輔八段と片上大輔六段。
この二人に繋がるとは、タイムリーですね…

ITSNプロジェクト

将棋の普及の為に何かスローガン的なものをと思い、提案させていただきます。
名付けて

「ITSNプロジェクト」

I…一般
T…大会
S…小学生
N…20人
プロジェクト…計画

県内一般棋戦に小学生を20人参加させようという計画です。
例えば、A級(2段以上)/3人、B級(1級以上)/7人、C級(5級以上)/10人。
もちろん参加するだけでなく、予選通過を狙えるレベルで。

現在は小学生全体で参加者は10人弱です。今年度は6年生の競技者が多いので来年度は一気に小学生が減ります。すぐに20人というのはもちろん無理です。
実はここ最近、低学年の競技者がたいへん増えています。ですので、2〜3年後には当教室以外の生徒さんも含めて、小学生20人以上を参加させることは十分可能だと思います。

小学生の伸び代だと、C級は1年〜1年半で十分抜けられます。
そう考えると、1年に5人ずつC級参加者が増えたら目標は達成できます。

ITSNですが…
I…石内奈々絵先生、T…田中幸道先生、S…??、N…中西六段、中屋六段 という説も。
Sは誰なんだろうか?

坂井将棋クラブで指導してる坂本さん?
あわら将棋クラブの清水五段?
勝山将棋クラブの酒井五段?

川井社長の名前は「三郎」!

抑制の美

稀勢の里が優勝しました。横綱昇進確定のようですね。
彼は勝っても負けても表情を変えないように親方から厳しく指導されていたそうで、白鵬の連勝記録を止めた一番でも、まったく喜びを態度に出さず勝ち名乗りを受けたそうです。負けた白鵬も堂々としていたとか。
まさに勝って驕らず、負けて腐らずの精神です。
稀勢の里が子どもの頃「自分は天才ではない。努力するのみ。」と文集に書いたそうです。立派ですね。
相撲界はとにかく「抑制の美」を大事にするとのこと。
ぐっと抑えるところにこそ、美しさが宿るわけです。

ここまではワイドショーの受け売りです。

小学生の頃、愛知に住んでた親戚のおじいさんが輪島や荒瀬と言った関取のタニマチでした。当時はよほど羽振りが良かったのでしょう。
一度家に関取衆を招いた際、当時関脇くらいの輪島関はひたすら寿司を食べ続けていました。
そんな相撲取りたちになんの興味もなかった親戚の小学生たちは、座敷にあったテレビで「女王陛下のプティアンジェ」というアニメを観ていました。「名探偵コナン」のような謎解き物です。いよいよ事件が解決するという場面で、突然輪島関が無言でガチャガチャとチャンネルを変えてしまいました。それ以来、相撲取りにあまり良い印象を持てずにいます。

脱線しました。
そうそう、「抑制の美」です。

本題ですが、将棋でいつでも派手に駒を盤に打ち付けたり、時計を親の仇みたいにバシーン!と叩く人がいます。
こういうのは対局相手をイライラさせますし、美しさを感じません。
粗野な振る舞いは、将棋に向かう心の表れではないでしょうか。

当教室では将棋が上達するにつれて、なぜか駒音が大きくなる子が増えていくような気がします。個人的には、棋力とマナーは比例してほしいと思います。

やたらと音を立てる行為を「元気があってよろしい!」と黙認すべきなのか、癖になる前に厳しく注意すべきなのか。

皆様の御意見をお聞かせいただけますでしょうか。

昨日お風呂で

息子ゆうやが学校で前髪の長さを注意されました。
なかなか床屋に行く時間がなくて。

「先生に、前髪だけでもお婆ちゃんに切ってもらいなさいって言われた」と。
例のごとく、シングルファーザーでも前髪くらい切ってやれるよと意地になり、お風呂でT字カミソリを使ってカット。

天彦ヘアーにしてやりましたよ。

お風呂と言えば、先日の王将戦で県将棋界の重鎮大滝さんから昔話を聞いている中、「奈々絵ちゃんは弟子なんだけど、あの子は昔から詰将棋が強くてさ、お風呂でも」というところで他の人がやってきて話が途中に。

まさかお風呂でも詰将棋を解いていたのでしょうか?
「野球狂の歌」で、水原勇気が変化球の握りを風呂で練習していたようなものですね。
それくらいやらないとドリームボールは投げられませんね。

お口直しに「玲瓏」の話。

実は昨年秋より「玲瓏(れいろう)」という語について調べています。

「玲瓏」はご存知の通り羽生三冠が揮毫することでも有名な言葉で、「八方玲瓏」という四字熟語もあります。キラキラ輝く、透き通るように美しい、という意味とされています。
将棋界では禅語を揮毫することが多いようですね。
将棋会館の掛け軸の「平常心是道」や「行雲流水」なども禅語。
禅語に「玲瓏八面生清風」がありますから、羽生三冠の場合はここから来ているのかもしれません。

歴史をさかのぼって漢詩の中の「玲瓏」を調べてみると、時代によってニュアンスが違っているようです。

有名な漢詩としては盛唐の詩人李白の「玉階怨」
玉階生白露
夜久侵羅襪
却下水精簾
玲瓏望秋月

水晶の簾を通して見た秋月は「玲瓏」だよね!って感じです。

さらに、時代は下って中唐の白楽天の「長恨歌」後半にも
楼閣玲瓏五雲起
という表現が。

楼閣が「玲瓏」としてるよね!

この二作以外にも、秋月(秋天)、楼閣、という道教的風景に「玲瓏」という語は相性が良いようです。

李白は詩仙と呼ばれていますが、実はこれは清時代からのようで、本来白楽天が詩仙と呼ばれていたという説があります。とは言え「仙」は仙人の「仙」ですから、仏教徒の白楽天よりも道教にコミットしていた李白の方が詩仙の名にふさわしい気がします。
「長恨歌」は玄宗皇帝と楊貴妃へのトリビュート作品なので、彼らが帰依していた道教的な世界観が貫かれています、たぶん。

ちなみに、李白と同時代の杜甫は「詩聖」、王維は「詩仏」と呼ばれています。杜甫は儒教、王維は仏教にコミットしていました。
道教、儒教、仏教は三教と呼ばれ、玄宗皇帝と楊貴妃の時代の長安は三教とも信仰の自由がありました。長安はシルクロードの出発点ですから、キリスト教系の信者も住んでいましたが信仰は自由で布教はダメとかいうルールもあったとか。意外に思われるかもしれませんが、ちなみに今の長安=西安にもキリスト教の教会があります。自分も滞在中、中国人の教え子に誘われて城壁の中のたしか東大街にある教会のクリスマスミサに行った事があります。西大街には回教徒が多く有名なモスクもあります。

儒教は孔子の教えで生真面目な生き方を推奨。道教はクソ真面目な儒教へのカウンターとして生まれ、仙人に憧れて隠遁し清談に耽りながら音楽や碁を楽しむ。三国志の後くらいの時代に実在した竹林の七賢なんかはそういう生き方を実践し、今で言う危険薬物なんかも使っていたとか。サイケな連中です。
唐時代の道観(道教の寺)の中でも、女道士の観はほぼ遊郭のような場所と思われます。興味がある人はぜひ森鴎外の「魚玄機」をお読みください。魚玄機は実在した女性の名前。彼女の詩の師匠温庭筠も含め、実に破天荒な人たちです。

仏教は割愛。

さて、最近は杜甫と王維の詩の中にも「玲瓏」を探しています。
自分が学生だったら「三教文人の詩における玲瓏についての考察」などというタイトルで論文にしたいところですが、漢文の素養が有りませんので無理ですね。

さて、話をどうまとめるかですが…

三教と言えば空海の「三教指帰(さんごうしいぎ)」。この文章は物語仕立てで、三教それぞれの達人がドラ息子の矯正にあたり仏教の僧だけが成功する。だから仏教最高!俺は仏教でいくぜ!という空海の決意をまとめたものです。(だいたい合ってると思います…この「だから」は尾崎豊のI LOVE YOUの歌詞「この部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい、だからお前は子猫のような鳴き声で」の「だから」くらい飛躍があるかも知れません。)
空海はその後、かなりの力技で遣唐使の一員となり唐の長安に向かうわけです。

空海と将棋、繋がると思いますか?
空海が唐から持ち帰った曼荼羅が将棋盤のようだ、というオチではありません。

映画「聖の青春」を観た方、村山さんを殴った弟弟子の江川君を覚えていますでしょうか?
演じていたのは若手俳優の染谷将太さん。
染谷さんは園子温監督の「ヒミズ」に主演した実力派俳優。
なのに近日公開の劇場版「3月のライオン」では、わざわざ特殊メイクをして二海堂君役に挑みます。
将棋映画に続けて出演とは…

さらに!
来年公開の日中合作映画「空海KUKAI」では、まさに空海役で長安を舞台に白楽天とともに事件の謎を解くとのこと!

空海と将棋が繋がりました。

この映画は腐女子向けのバディー物と推測されますが(?)、ぜひ白楽天の親友元稹と、彼の遠距離恋愛中の恋人、詩妓の薛濤を登場させて欲しいと願っております。

実はこの薛濤、男性詩人に劣らぬ詩の才能を持ち、当時の文人たちのアイドル的存在でした。将棋に例えるならまるで全盛期の石内先生でしょうか。石内先生が考案した「きょうりゅう将棋」は紙製。薛濤は「薛濤箋(せつとうせん)」と呼ばれる美しい色紙を発明したことでも有名です。

以上。

皆さま、良い初夢を。

対局に負けた時の言い訳(理由付け)

①相手が強すぎた。
②あり得ないミス(ポカ)をした。
③相手の戦形に慣れていなかった。(珍しい戦形を指された。)
④体調が悪かった。(不調だった。)
⑤自分の棋力が低い。(精進が足りない。)

他にもあるでしょうが、まずは謙虚に⑤を認めたいものです。
我が子にはそのように指導したいと思います。

小賢しい。

歳を重ねてくると、「小賢しいなあ」と思う場面が増えてきました。

大昔、親友が彼女の実家に挨拶に行った時、先方の父親から「小賢しい」と一喝されたことがありました。
当時はその話を聞いても頑固オヤジだなあくらいの感想でしたが、今当時を振り返ってみると確かに親友は小賢しかった。

「小賢しい!」と面と向かって言い放てるような大人になりたい。

お題

さて、「将棋カフェの常連」さんが書き手になってくださったので、更にブログ内容は多岐にわたるであろうと勝手に喜んでいます。ただの迷走かもしれませんが(笑)。カフェの常連さんは棋力、学力共に一般社会人としては最高クラス。最近はお会いする機会があまりありませんが、息子の将棋でも戦型リクエストすると器用に指しこなして頂けるのでありがたいです。子供の指導キャリアも多く、きっと示唆に富んだ記事を書いてくださると期待しています。なお、個人的には将棋ではない話を期待しています。😁

他にお題として、コンピュータ将棋関係も外せないでしょう?teraさん、どうですか?橋本先生も本まで出版されたようだし。(今回の本は将棋連盟の体質論といった方が良い様子ですが。なお、僕は読んでません)

ところで、石内先生も何か書きませんか?ご自分の将棋半生記をフィクション風味でとか。

某学生くんもどうすか?若く熱い意見を暴走させてみるとか。「常識とは18歳までに身に付けた偏見である」byアインシュタイン

 

父子のこと。

昨日野々市に向かって運転中、猛烈な既視感が。
その感覚を辿っていったら、これでした。

映画「北京ヴァイオリン」です。NHKでドラマ版も放送されていました。
有名なチェン・カイコーが監督し、本人も奥様も出演しています。

ストーリーは…
田舎で暮らす父子。息子は母の形見(真実は…)のヴァイオリンで才能を開花させる。息子をヴァイオリニストにさせる為、最適な環境を与えようと北京に引っ越す。
ラスト、父は息子のことを想うがゆえに一人北京を去ろうと北京駅に向かうのだが…

邦題は「北京ヴァイオリン」ですが、原題は「和你在一起」、英題は「together」。
我が子の才能を伸ばしてやりたいという親心と、その滑稽さ。
この悲喜劇は、我々が熱くなっている将棋にも通じますね。

登場人物は皆魅力的で、北京で出会った江先生と莉莉は少年をあたたかく見守ります。とにかく泣けます。

余談ですが父子の物語と言えば、「北京ヴァイオリン」の脚本家 薛暁路(シュエ・シャオルー)さんがメガフォンをとった映画「海洋天堂」。主役はカンフーで有名なあのジェット・リー。脚本を読んで感銘しノーギャラで出演したそうです。言われなければジェット・リーだと気づかないほど、くたびれた中国の田舎の父役を好演しています。撮影はウォン・カーワイとのコンビで香港映画の一時代を築いたクリストファー・ドイル。そして音楽はジブリ映画で有名な久石譲。豪華すぎですね。
死を宣告された父が障害のある息子の為に何ができるか、というストーリーです。こちらも登場人物が皆魅力的。中国の古き良き連帯感が美しい。そしてドイル独特の映像美が炸裂しています。

お金は出ませんが

一部とは言えプロスポーツ選手が数億円ものお金を稼ぐ時期になりましたね。昔、サイバラ先生の漫画で、高卒だったりする彼らと比べ、無収入に近い状態で素粒子物理学を研究するオーバードクターの息子を嘆く父 というものを読んだ記憶がよみがえります。好きなことをして稼ぐのが一種の理想ですが、大多数は出来ることをして稼ぐのが現実でしょう。稼がないで良いなら、なんだって勝手にやればいいんですけど。

さて、ブログを書くことも大多数の人にとっては全く稼ぎにはならないでしょう。不特定多数の方になにかしら伝わればいいな。逆にいえばある特定の人に言いたくは無いな。ということを書いているんでしょう。最大の読者は自分自身だったりするはずです。(なので、言葉足らずもよく発生する)

世の中に大きなニーズもないことを淡々と続けるのもなかなかに大変です。ということで、当ブログは執筆者を随時募集しています。ブログ始めてみようかなあという人と、もう自分のブログたいして更新してないやという方にとっては悪くないと思うんですけど。条件は、いきがかりさんさえ拒否しなければ(笑)。子供将棋に触れる機会がある方なら良いんではないでしょうか。将棋ネタは10パーセント以上もあれば良いでしょう。

U坂さんは T様と私の秘密の部屋 とまでは言わないまでも T棋士を訪ねて3000里 紀行でも不定期連載してもらうとして、

群馬の某ブログ更新してないなあ(笑)

高山のA先生も、いつまでも一人でアングラは怪しまれますよ(笑)

親子ブログの僕的王道は今は九州のHarukiくんとこかなあ。対局内容に偏らないのがいい。全く面識御座いませんが。九州ネタほしいな。たまに投稿とかでも。。。

ののいち奇襲。。。

メーテル。。。

 

数少ない例外は無視しまして

将棋が強くなるのに大事だなと最近思うのは、「素直さ」です。
教える側(大人)も人間ですから、素直な子には感想戦でたくさん教えてくれます。
感想戦もろくに聞かないで強くなれるはずがありません。
たまたま大人に勝ってもそれは勝負に勝っただけで、実は大人の方が深く将棋を理解しています。そういうものです。
ちょっと強くなったくらいで天狗になっているような子供の鼻は、親がへし折ってやるべきだと思います。

まずは①大人の言うことを素直に聞く。そして②自分の頭で考える。
この2つがセットだと思います。
控えめに言ってますが、スポーツでも芸術でも何かを教わるのに、先生や大人の言うことを聞くのは当たり前。将棋は勝負事だから大人の言うことを無視したりワガママで良い、なんてことはあり得ません。

自力だけで強くなれる数少ない天才児は例外ということで。
残念ながら、自分はまだ一人も出会ったことがありません。

我が子を天才と思い込んでる親には出会ったような気がしますが、思い出せない…
なぜか記憶が欠落しているようです。
PTSDでしょうか…

必殺技と将棋について

昔からスポ根マンガやアニメ・ドラマの定番は必殺技。
主人公が特訓によって必殺技を身に付け、ライバルがその対策をして必殺技を破る。もしくはその逆のパターンもあり。

「巨人の星」では、星飛雄馬が完成させた大リーグボール1号を破るのに、ライバル花形満やオズマは苦心する。花形に打たれてから飛雄馬は改良形を編み出すが、最後は父一徹のわが子への裏切りとも言えるオズマへのアドバイスにより打ち砕かれる。さらに大リーグボール2号3号の戦いへと続いていく。

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ドラマ「燃えろアタック」では、主人公ジュンの必殺技「ヒグマ落とし」(空中で一回転してスパイクを打つ)をライバルのユカが「ヒグマ返し」で破り、後に二人の合体必殺技「ダブルヒグマ落とし」が完成する。

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ダブルヒグマ落とし

 

 

 

 

リアルなプロレス団体の闘龍門(現:ドラゴンゲート)では、ヨッシーノ(現:吉野正人)とクネスがライバル関係だった。ヨッシーノの必殺関節技「ソル・ナシエンテ」(スペイン語で「日は昇る」の意味)に対して、クネスは「ソル・ノチェセル」(スペイン語で「日は沈む」)を編み出す。大舞台で「ソル・ノチェセル」をとっさに切り返してヨッシーノが勝利するが、その技は「白夜」(日は沈まない)と名付けられた。
クネスは元々ダークネスドラゴンと言う名でドラゴンキッドという人気レスラーの刺客として登場した。キッドの「クリスト」(キリスト)という相手を磔(はりつけ)にする技に対し、途中で切り返す「ユダ」と言う技を編み出した事もある。(このネーミングセンス!)

クリスト
クリスト
ユダ
ユダ

 

 

 

 

 

さて、本題に入ります。

将棋の定跡も、必殺技を破ってまたさらに破ってという相克(そうこく)の歴史です。
先日のチャリティ将棋大会のB決勝でゆうやと工藤君が対局した将棋は、「角替わり」の相克の歴史を知る人にはとても面白い将棋でした。詳しくは数ヵ月後に福井新聞に観戦記が載った際にご覧ください。簡単に言えば、有名な「42173」という定跡を工藤君が研究で破ったということです。たぶん。ゆうやも悪手と言えるほどの悪手は少なかったようですが、初見で正確に対応するには厳しく、一方的に潰されました。伏線としては、先日の澤田真吾杯S級決勝でゆうやが工藤君に角換わりで快勝したことがありました。本来中飛車のスペシャリストの工藤君が、角換わりを中心とした居飛車党にチェンジし、その努力が実を結んでリベンジしたのだと思います。

昨日、個人的に北國父さんから「なぜプロで相矢倉が減っているか」について質問されました。羽生さんがある講演で「ソフトが編み出したある新手で相矢倉が激減した」と言われたのが気になったそうです。
それについて、居飛車党の人は皆さんご存知のとおりだと思いますがこういう事情です。まさに必殺技・・・
「46銀37桂」という矢倉の必殺技に対して、後手がカウンターを狙い始め優位に。それに対し先手は穴熊で持久戦にするも、後手は森内流の端攻めで対抗。次に先手が宮田新手を編み出すが、ソフトにより後手のPONANZA新手が生まれ、また△45歩反発型で先手を理想形に組ませないと言う「そもそも論」的な発想の手も有効とされた。さらに最近では後手からの急戦策、居角急戦美濃なる厄介な戦法も生まれた。

教訓としては、「必殺技はいつかは破られる。」

ライバルにいつも同じ戦法で負けないよう、自分なりに定跡を勉強したり対抗策を研究しましょう!

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「棋力」の意味とは?

「棋力」の意味は、広義には単なる対局の勝率のことで級位やレーティングのことでしょう。
自分の感覚では、いわゆる棋力の内部(核)に《勝敗に直接反映されない見えにくい力》があるような気がしています。
オカルトではありませんよ(笑)

《直感的で感性的な思考》と《学習によって身についた知識》とのバランスをとるスタビライザーのような能力のことを、狭義の「棋力」と呼べないでしょうか?
前者(広義)を「棋力①」、後者(狭義)を「棋力②」とします。
ハメ手を覚えて勝率を上げたり、無理攻めを咎めきれない相手に対して攻め倒して勝っていても、勝ちは勝ちなので棋力①は上がったと呼ばれる状態なのでしょうが、棋力②は何も上がっていませんし、むしろ下がっているとも言えます。

夏の暑さでおかしくなってるわけではありませんので(たぶん…)、もう少しお付き合いください。

この棋力②は、なんとなくのイメージですが、これをどれくらい鍛えられるかによって最終到達点が変わってくるような気がします。(アマ初段で終わるのか、プロになれるのか。)
「勝ててはいるのだけれど将棋が粗い」「将棋がまだまだ子供っぽい」というのは棋力②の達成度が低い状態を言うのではないのでしょうか。
棋力②は、将棋にとっての美の問題=筋の良し悪し、に直結するのかも知れません。

棋力②なんて気にせず、勝ち続ければ(棋力①だけ意識していれば)それで良いという考え方はあるのでしょう。自分はそうは思いませんが。
私は、棋力②は身体性とも深く結びついていると思っています。
対局マナーを守り盤駒を丁寧に扱うことで、遠回りのようですが実は効率的に棋力②が育まれるものと信じています。
有段者と差し向かって緊張感をもって行う指導対局は、まさに棋力②を鍛える最高の場ではないでしょうか。

みなさまの御意見お待ちしております。

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