タグ別アーカイブ: もはや将棋は無関係

今日はアイスクリームの日らしい。

サラ・マクラクランの名曲「Ice Cream」。

歌詞と和訳はこちら。

CDで何度も聴いた音源のライブ映像を初めて見つけて感動。

豪雪で崩壊した庭の復旧。

春ですね。

ちょっと遅れた紅梅とハナズオウが同時に咲いてます。
いつかレンギョウ(迎春花)を植えようと思いながら、
毎年春が過ぎると忘れてます。

狭い庭ですが、常識無視の庭いじりはとても面白いです。
常識を気にし過ぎると辛いだけ。
自分はナチュラルガーデンが理想です。
地植え・多年草が基本です!

家の裏には、ポールスミザーさんに影響されたシェードガーデンも。
そこにはギボウシやシダが生い茂ってます。
(ギボウシ系は、ポールスミザーさんのお店「GARDEN ROOMS」で購入。)
ギボウシはその辺の山の日陰を探せば見つかるオオバギボウシが原種で、
ヨーロッパに輸出、品種改良されて多くの種類が逆輸入されています。
日本の田舎ではオオバギボウシの新芽を食べるとか。

ガクアジサイが咲く梅雨の時期は、うちの鰻の寝床のようなシェードガーデンがとても趣深いです。なぜかティラノサウルスの人形が設置されています。(笑)

ベニシアさんに影響されたわけではないけど、ハーブもたくさん。
ターシャ・テューダーさんのコーギーコテージに憧れても、うちは狭すぎて…

復旧作業は、まず枯葉を取り除いて芝が生えてくる環境整備。
数年前の家の増築の際工務店によって、種から数年かけて育てた芝生が大きく破壊されました…
今年芝がある程度復活したら集中的に移植して、空いたところにウッドデッキを作る予定。

頑張れ息子。
任せた。


丸山九段のCM!

丸山九段は固形のカロリーメイトをモグモグして有名になったわけですが(笑)

おまけ
満島ひかりさん。

さらにおまけ
米米と言えばコレしかないでしょう。
若き日、山口県岩国市のダンスパブ「shake hip」で、ダンサーかず君が教えてくれた「シュールダンス」。

さらにさらにおまけ
花粉症を吹き飛ばせ!

カザルスの「鳥の歌」

以前の職場に他業種から引き抜かれて来た上司がいて、クラシック音楽、特にチェロに詳しい人でした。たしか娘さんがチェロ奏者だったような。
その人に教わったのは、とりあえずカザルス、マイスキー、ロストロポーヴィチを聴いておけば間違いないと。チェロと言えば、ヨーヨー・マの「リベルタンゴ」がサントリーのCMに使われていた頃でした。

カザルスは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を発掘(再発見)したこととホワイトハウスと国連で演奏した「鳥の歌」が有名です。
国連での演説はyoutubeにもあります。
冷戦時代の世界に向けた実に感動的な映像です。

「この曲はカタルーニャの民謡で、カタルーニャの鳥たちは『ピース、ピース』(平和、平和)と鳴くのです。」

今も独立で揺れるスペイン・カタルーニャ地方の美しいクリスマス・キャロルをカザルスがアレンジし、平和を願う曲として有名になりました。

私が初めてこの曲を知ったのは、世界的ジャズピアニスト菊地雅章さんがアンコールで演奏された時。(@HALL BEE)
ライブの主催が「パブロ」というジャズバーのマスターだったので、パブロ・カザルスの曲を演奏したのだと思います。
菊地さんからは何の説明もなかったですが。
ちょうど上司に教わった有名どころのチェロを聴き始めた頃で、実にタイミングよく「鳥の歌」に出会いました。

昨夜youtubeで「鳥の歌」を探していたら、素敵な奏者を発見しました。
18歳のシェク・カネーメイソン。
デュオでピアノを演奏してるのはお姉さんのイサタ。
きょうだい7人がミュージシャンという、音楽一家です。
http://www.kannehmasons.com

シェク・カネーメイソンの「鳥の歌」。

カザルスのホワイトハウスの演奏をなぞっている感じです。
御大のチェロには無い透明感を感じますね。
これから歳を重ねて深みが増していくのでしょう。

他にもたくさん動画がアップされています。
ラフマニノフの曲は特に彼らのスタイルに合ってる印象。

カネーメイソン姉弟のラフマニノフ「ヴォカリーズ」をぜひ聴いてみたい。

ミッシャ・マイスキー「ヴォカリーズ」

マイスキーは12月に石川に来てましたよね。
無伴奏を生で聴きたかった…
ドラマ「カルテット」すずめちゃんの無伴奏(バッハ→カサド)で感動してる場合じゃなかった。
カサドの無伴奏チェロは、バッハの無伴奏よりさらに心をえぐってくるわけですが。
(「バッハ無伴奏チェロ組曲」を偶然発見し世に知らしめた師匠カザルスに献呈されたのが、カサドの無伴奏という構造。バッハ無伴奏は相矢倉系持久戦、カサド無伴奏はいきなり角交換して超力戦というイメージ。)
https://www.instagram.com/p/BSQYT5hA6XQ/

おまけ サントリーCM
ヨーヨー・マ「リベルタンゴ」

さらにおまけ
ロストロポーヴィチの亡命の原因は、「収容所群島」で有名なノーベル賞作家ソルジェニーツィンを匿ったからだと初めて知りました。(古書で購入した「収容所群島」6冊は書棚に積ん読状態…)
亡命中、ベルリンの壁崩壊直後に壁の前で演奏した貴重な映像。

チェロという楽器は、悲喜劇を雄弁に語ってくれます。

リバーズ・エッジ

昨日はMステでオザケンとコラボするのが誰か気になり、気もそぞろでした。
ネットではサプライズゲストは満島ひかりさん説が。
銀杏BOYZの峯田君でもいいなと思ってましたけど…

テレビの前で正座して待った甲斐があり、満島ひかりさん登場。
グリーンのドレスが鮮やかでお美しい。

ここのブログでも以前触れたNEW屋形船バージョンの「ラブリー」は短く、昨日公開の映画「リバーズ・エッジ」主題歌「アルペジオ」にガッツリと満島さんが参加。
「アルペジオ」は「リバーズ・エッジ」の原作者でオザケンの親友岡崎京子さんに捧げた曲。

オザケン復活の賛否を忘れるほど、満島さんのユーティリティプレイヤーぶりに感動でした。
何にでもなりきれる稀有な人だ。
(実写版「ど根性ガエル」でぴょん吉の声までこなせるんですから!)

演奏前にオザケンが、
「昔、漫画がすごかったって言われるけど、そうじゃない。今もすごいです。今は描いてないですけど、岡崎京子さんって今もすごい人です」
と。

泣かせないでよ。

岡崎京子さんをよく知らない方へ。

 T-SITE 
小沢健二「ミュージックステーション」で「岡崎京子さんって今もすごい人です」 [T-...
http://top.tsite.jp/news/j-pop/i/38793465/
2018年2月16日、生放送で届けられた「ミュージックステーション」に小沢健二が出演。満島ひかりと1994年の大ヒット曲「ラブリー」と、新曲「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」をパフォーマンスした。

今日は、積ん読だった「リバーズ・エッジ」を読むしかなかった。

煌めくシーンはなく淡々と進むストーリー。
結構エグいシーンが多いわけですが、それでも淡々と。
残念ながら時代感を共有するのは難しいけれど、読んでおかないといけない作品の一つですね。
(テレビでウゴウゴルーガがやってた頃か…)
内藤陳 風に言えば「読まずに死ねるか」。
古いか…

ずっと「River’s Edge」じゃなく「Reverse Edge」と思い込んでました…

さて、映画「リバーズ・エッジ」の主演は二階堂ふみさん。
宮崎あおいさんと激似なので、どう区別したらいいのかネットで話題です。

私が思うのは、昭和風アパートが似合うのが宮崎あおいさん。
自分のこの説は映画「ソラニン」を観た時に確立しました。
「顎が向かって左に歪んでる人が美人とされることが多い」という自説と共に強く信じています。
証明できれば、どちらもイグノーベル賞物でしょうか。
「おおかみこどもの雨と雪」では、声優としても昭和アパートとの親和性が発揮されましたね。
たしか「舟を編む」でも…

CCTV春晩2018

春節です。旧暦のお正月です。
昨夜はCCTV(中央電視台)で恒例の「春晩」が放送されました。
日本の大晦日恒例の紅白歌合戦のようなものですが、
ここ最近は想像を超えたスケールのイベントとなっています。
どれが現実でどれがAR?CG?さっぱり訳が分かりません。
未来がそこにあるという感じでしょうか。

これが国力の差というものなんですね…

近年はニコニコ生放送やyoutubeでもライブ配信されています。

昨夜は、台湾のF4(花より男子の台湾版で有名に)の2人、ヴィック・チョウとジェリー・イェンが出演したのがやや驚きでした。花澤類と道明寺ですね。
ヴィック・チョウの近くに、つくし役だった大S(バービー・スー)に似た女性が居たのですが、胡可さんという別人でした。似過ぎです。
38:48〜「年夜飯」というお正月らしい曲で、ヴィック・チョウと香港の人気女性歌手ジョイ・ヨンがペアになっていました。二人とも若手のイメージでしたが、いつの間にかベテラン歌手の風格が。
ジャッキーチェンの他、香港・台湾の明星が多数出演。
いつも前日あたりまで出演者情報が錯綜するらしく、マギー・チャン出演の噂もあったらしい。

日本も他人事ではない中国の国策「一帯一路」アピールが至るところに。
こういうところが、やはり社会主義ですね。
相声(漫才)では、即興で漢詩作りをするというネタがありました。
どんどん詩のお題がシルクロードを西に行くという知的な笑いで、「西安」から始まりしまいには「カザフスタン」が漢詩のお題になるという。一帯一路ネタと言っていいんでしょうね。
私レベルの中国語力と漢詩の知識では全くついていけませんが、会場は大爆笑。
こういうのが本当の意味での「文化」なんだろうと思います。

雰囲気だけでもお楽しみください。(字幕有り)

詩の中に数字の「一」を数多く入れる勝負では、台湾の人気歌手、周華健の「朋友」という歌の歌詞をパクってますね(笑)「朋友一生一起走那些日子不再有一句話一輩子一生情一杯酒」
ちなみに周華健は90年代に、日本の曲「花〜すべての人の心に花を〜」をカヴァーした「花心」が、大陸で大ヒットしました。また彼のチャゲアス「男と女」のカヴァーは、「夏日未了情」という香港映画(ベタなひと夏の恋系作品)のクライマックスでとても効果的に使われてました。

さて、たくさんの演目中やはり最高だったのは王菲(フェイ・ウォン)と那英(ナー・イン)の20年ぶり春晩での共演。二人は大親友であることが有名です。
王菲は説明が不要ですね。
那英は大陸を中心に活躍し、たしか最近はスター発掘番組の審査員にもなっています。
ややボーイッシュな声が特徴的で、私は彼女の「霧里看花」という曲が大好きです。

王菲の武道館コンサートでは、持ち歌以外に那英の曲「夢醒了」を歌ったのがとても印象に残っています。この曲の2人のデュエット動画もyoutubeにありますね。(別音源を誰かが合成した模様。)

春晩2018「歳月」

春晩1998「相約一九九八」

「夢醒了」

プルシェンコと息子@バンクーバー五輪


平昌五輪が盛り上がってますね。
8年前のバンクーバー五輪時の、息子とロシアのプルシェンコとの記念写真(笑)です。

上記写真の半年後、サンドーム福井のファンタジー・オン・アイスにプルシェンコが来ました。
羽生結弦君もシニア転向直後のタイミングで出演していましたね。
ちょうど3.11の半年前です。

アイスショーはなかなかチケットが高額なのですが、若い頃カタリナ・ビットの演技を見てフィギュア好きになってしまった私は、せっかくの機会なので奮発して観に行きました。
(忘れもしません。受験前日に、カタリナ・ビットの演技を赤いベルベットの椅子が並ぶ大阪のタコ焼き屋のテレビで見たんですよねえ…カルガリー五輪でした。)

幼児は無料だったので、まだ2歳だった息子を連れ昼の部に。

その日は面白いトラブルが。
ジョニーウィアーが演技中にペンダントを無くし、イベントは中断。
出演者が全員出てきて氷上にしゃがみ込み、失くし物を探すという珍しい光景が。

なかなかペンダントが見つからない中、プルシェンコが会場を盛り上げようとリンクの縁で4回転ジャンプの連続。
会場を大いにわかせました。

さすが皇帝プルシェンコ。

フィナーレの華やかな演出に酔い、終演後に気持ちが高まってしまいました。
会場を出ると、すぐに夜の部の当日券売り場の列に並びました(笑)

イベント中、会場の後ろの方で息子のオムツを替えたのも良い思い出です。
このイベントの2週間後に元妻が家を出て行くとは思いもよりませんでした。
それも今となっては良い思い出です。

さて、明日はいよいよ男子のSPですね。
羽生君が気負いすぎてる感じが気になりますが、宇野君は確実にメダルに絡みそうです。

個人的には来週の女子に注目。
宮原さんには、ただただミスなく滑りきってほしい。

楽しみなのは、ショパンのノクターン20番(遺作)に乗せたメドベージェワのSP。
団体戦でのあの名演の再現なるか…ですね。
持論ですが、やはりフィギュアはロシア勢が強いと盛り上がります。
バレエの伝統に支えられた「美」は、揺るぎないものがありますね。

ちなみに浅田真央さんの悲劇的なソチ五輪のSPは、ノクターンの2番でした…

ノクターン=夜想曲、解説を読むとさらに味わい深く感じます。
不勉強でノクターンの1番すら聴いたことがなかったのですが、いきなり素晴らしい。
何もかもがどうでもよくなります。

ショパン・ノクターン(夜想曲) 全21曲

高橋大輔さんとも記念撮影。

大雪の中、胡姫への憧れ

尋常じゃない大雪で焦りますね。
豪雪レベルまで降り続くのでしょうか?
息子の小学校からは、下校時間を早めるとの連絡がありました。

大雪とも将棋とも無関係な記事です。

近日公開される日中合作映画「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」。
中国ではすでに「妖猫傳」として公開中。

とりあえず、この美しい踊りを見て下さい。
最初の映像のキャプション「胡玉楼 玉蓮 胡旋舞」
胡玉楼という酒場(妓楼)で玉蓮という名の胡姫が踊る胡旋舞、という意味です。

「胡」というのは、唐代では国都長安から見てはるか西方の異民族のこと。

胡姫とは…
長安には西域からの胡客や南海からの蕃客が集まり、西市の付近に住んで異物を売買し異国情緒に満ちあふれた。胡姫といわれる目が青く鼻の高い美女が、ペルシアの踊りをみせたり酒場でサービスすることも珍しくなかったのである。(世界大百科事典より)

胡旋舞はクルクル回る西域の踊りのこと。
動画最後に登場する、安史の乱で有名な巨体の安禄山も胡旋舞の名手だったと言う。

原作をちらっと読んだところ、胡玉楼は上記の説明にあるペルシャ系の店が多かった西市ではなく平康坊に在るという設定。
長安マニア?の私にとっては、場所が西市か平康坊かという問題は、実はかなり重要なのです。(笑)
それはまた別の機会に。

胡姫は、これまで1000年以上、おそらく漢籍を学んだ日本の文人たちの多くが憧れた存在だと思います。
中国の歴史上最も文化が輝いていたと言ってもいい盛唐の詩人たちは、多くの作品の題材にしました。
当時の長安の人々も胡姫の美しさに惹かれ、漢字文化圏全体にもその魅力が時代を超え広まったものと思います。司馬遼太郎の「空海の風景」でも胡姫への強い憧れが見てとれますね。
時代考証がどれだけ正しいのかは不明としても、映像化されると感慨深いものがあります。

自分が生で観た胡旋舞は、オアシスの街トルファンで。
当時町一番の綺麗なホテルだったトルファン賓館の葡萄棚に囲まれた中庭で、毎晩観光客向けのショーが開かれていました。
異国情緒たっぷりのロケーションなのに、日本語の説明が入るのがやや興ざめでしたが…

偶然とは不思議なもので、以前当ブログで触れた話題と動画には不思議なつながりが。
この映画の監督陳凱歌(チェン・カイコー)さんと、奥さんでプロデューサーの陳紅さんについてはこの記事で
主演の染谷将太さんはこの記事
胡旋舞を踊る玉蓮役の張天愛さんはこの記事の映画「从你的全世界路过」の準主役。ラジオ局の屋上で鼻血を出して側転してる女性です。

大雪の中、歴史と文化についてyoutubeの動画から考えさせられました。

バブリーダンスがキレキレだと盛り上がっている現代日本…

スーパー・ブルー・ブラッド・ムーン

一昨日は、スーパー・ブルー・ブラッド・ムーンの月食だったようですが、残念ながら福井では見られず。
でも昨日は、丸い月が大きく綺麗に見えました。

今朝もまだ西の空に白い月が。

つまり、空に雲がなく放射冷却で凍えるような朝でしたね。

写真は、いつの間にか全国ブランドになってしまった黒龍酒造の木の間に見える月。
子供の頃はよく工場内で遊んだんですけど(笑)



母語で歌うテレサテンは、心情を言葉に乗せてドライブしきれてる感がありますね。
一方でテレサの日本語の歌は、ちょっと偏ったテーマすぎて…
「時の流れに身をまかせた愛人は、つぐなうことになりますから…。」(ドラマ「カルテット」より)


香港映画史に残る傑作「ラブソング」(甜蜜蜜)のラスト。
テレサ・テンの訃報が流れるチャイナタウン。
マギー・チャンの微笑みが本映画の肝なのです。

ジョン・ボン・ジョヴィの「的」の発音が…

また雪ですね。「飄雪」

90年代の中華明星ポップスはかなり聴いた方ですが、プリシラ・チャン(陳慧嫻)はそれほど。
プリシラ・チャンで検索すると、マークザッカーバーグの奥さんが出てきますが別人です(笑)

プリシラ・チャンの「飄雪」。

風雪に耐えて空を舞う、マッチョな海パン姿の鳥人間たち。
それに歓喜し、最後は涙を拭うプリシラ・チャン。
こじらせ気味の一貫しない演出が実に素晴らしい。

オリジナルは原由子さんの「花咲く旅路 」。作詞・作曲はご主人の桑田佳祐さん。
原由子さんの歌にハズレなしです。
JR東海のCMソングでした。懐かしいですね。記憶に無いですが(笑)

桑田佳祐さんの曲は、四大天王の一人張学友(ジャッキー・チュン)をはじめ、香港明星がたくさんカバーしています。

スマホなんて無かったバブル時代、恋人とのデート(旅行)はビデオカメラで記録します。(笑)
その他はほとんど古さを感じないですね。

今日は少しだけ雪どけ

最強寒波はまだ続きそうですが、今日は少しだけ雪どけ。

忌野清志郎「雪どけ」。歌詞はこちら

RCサクセション解散後に、清志郎が本当に生き生きしていたのがメンフィスでのアルバム制作。
名誉市民にもなりました。
「Green Onions」で有名なBooker T & The MG’sとのコラボ。
この時期のサウンドは、他の時期とは違う厚みがありましたね。当たり前ですが。

「僕の目は猫の目」はNHKみんなのうたの曲です。
可愛くてちょっぴり切ない曲です。

「君の前では ぼくは爪を立てないよ 暗い中でも 君の顔がみえるから」

MG’Sの奥様方も参加。
福井出身の元おニャン子高井麻巳子さんも、清志郎の娘さんのモモヨちゃんを抱っこして登場。
高井麻巳子さんは清志郎の反原発ソング「サマータイムブルース」にも参加してましたね。
嶺南出身で反原発というところがなかなか。

Booker T & The MG’sは、清志郎が憧れたオーティス・レディングとの演奏も多く、下のライヴ映像はリズム&ブルース全盛期の名演の一つだと思います。
清志郎がRC時代から「ガッタガッタ」と歌うのはオーティスの影響。
動きもほぼオーティス。

おまけ。サム&デイブも貼っておきます。
ここまでくると、もう言葉はいらないですね。
こういう音楽にご興味ない方も騙されたと思って最後までご覧ください。
これぞ「音楽」です。
ビートルズと同時期にこういう音楽もあったのです。

淡々と演奏するBooker T & The MG’sがまた素晴らしい。
ホーンセクションはいまいちノリきれてないような…

お客さんも変性意識状態です。(笑)

今日も吹雪ですね。

こんな日には…
鈴木祥子さんによる「さらばシベリア鉄道」カヴァー。
彼女は小泉今日子さんの名曲「優しい雨」の作曲者として有名ですが、ヴォーカリストとしてももっと評価されるべきと常々思ってます。
ピアノ、ギター、ドラムもとてもお上手。
学生時代に高浜町のライブで聴いた彼女の弾き語り「Close to you」は最高でした。


雪が積もると聴きたくなる曲

たくさん雪が降りましたね。

昨日は故川村かおりさんの誕生日でした。
自分と1日違いなので記憶しています。
私にとっては「カオリ」じゃなくて「かおり」がしっくり来ますね。

将棋部の部室もあった福大の旧クラブハウス。
大学入学時に一度だけ将棋部に行って、四間飛車を居飛車急戦で瞬殺されて自信を喪失し入部はやめました。その相手は勝山のSさんじゃないかと常々思っているわけですが真偽不明。
かわりに同じクラブハウス二階の反対側にあった第二外国語サークルに入部。
入学後すぐに棲みついて、夜中ソファーベッドで横になりながらラジオでたまたま流れたのが川村かおりさんの「Sweet Little Boy」。70年代のフォークかと思って聴いてました。
ベルリンの壁を歌ったようにも聞こえる曲でした。
のちに近所の寺に禅の修行に来てた旧東ドイツ出身の男性と知り合い、「別れた奥さんがラジオのDJで、彼女の声を聴くのは辛いのだけれどついついチューニングを合わせてしまうんだ」という話を聞いた時、この曲が真っ先に思い浮かびました。

川村かおりさんはロシア人の母を持つハーフで、青春時代は壮絶ないじめも経験。
ガンで若くして亡くなるまで、ずっと青臭いメッセージソングを歌い続けました。
それが彼女の選んだ生き方でした。
彼女の歌を聴くと、歌が上手い下手どうでもよく感じます。

ご紹介したいのは「僕たちの国境」。

「悲しいくらいに白い雪が降る朝は、この街じゅうが僕の画用紙になる。
君と僕との間の国境線さえ、白い世界の中に埋もれてしまうよ。」

「SOS届けてよ僕が必要だったらさ。胸の奥のラジオが君の声拾うから。」

歌詞はこちら

泣けますね。

ふくらセキレイを見かけませんか?

今朝コンビニの駐車場でふっくらしたセキレイを見かけました。
そのコンビニに行くと、ハクセキレイによく出くわします。
冬のふっくらした可愛いスズメのことをふくらスズメと呼ぶのは有名ですから、
ふっくらしたセキレイはふくらセキレイ?と思いネットで調べると、同じ発想の人がたくさんいました(笑)

私は鳥の名前はほとんど知らないのですが、セキレイ(ハクセキレイ)だけは見分けがつきます。
高校生のころ、K野君という友人に教えてもらったからです。
通学途中によく見る「カクンカクン」と上下に特徴的な動きで飛ぶ黒白の鳥が気になり、鳥に詳しいK野君に訊きました。

K野君のお父様は、今はもう学校自体がありませんが県立短大の生物の先生でした。
だから彼も鳥や虫にとても詳しかったのです。
一度彼のマンションの前を通った時、K野君が窓全開で顔を出して空を眺めていました。
翌日「何をしてたの?」と尋ねると「鳥を見てたの〜。」
彼は体が大きかったけれど、中身は幼子のようで人懐っこく、ほんとにピュアな少年でした。

彼は筑波大に進学し、ウエイトリフティングを始めてすごく健康的だったそうですが、たしか20歳くらいの誕生日に近いある日、寝床に入り眠ったままもう起きてくることはありませんでした。
いわゆる突然死でした。
お父様も大学を退官されて、親子3人で住もうと筑波の方に引っ越す矢先だったそうです。
お焼香に伺った際の脱力されたご両親のお姿は、今でも忘れられません。

地面を歩き回るセキレイを見つけると、自分はいつも「K野くん!」と名前を呼んでしまいます。
セキレイは人懐っこくて、ツガイが仲睦まじいことでも有名です。

いつ頃からかツガイを見かけると、ムカサリ絵馬を見てるようなとても不思議な感覚に襲われます。
純真な彼のことだから、きっと可愛いお嫁さんを見つけ幸せな人生を歩めたんだろうな…とか、お子さんがいたらその子もきっと鳥や虫が大好きになったんだろうな…とか、瞬間に思いが巡ります。

人生は不条理です。


1995年夏 中国象棋(シャンチー)@カシュガル

ここに六葉の写真がある・・・
気取りやがって。

ちょうど二十年前に悲しい出来事と共に封印した大量の写真たちを引っ張り出してきました。
今まで誰にも見せたことがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

95年にシルクロードを旅していたときの写真です。

カシュガルは新疆ウイグル自治区にあり、アフガニスタンとの国境に近い町で中国最西端の都市。
漢族も住んでいますがウイグル族が多く、イスラム情緒あふれるオアシス都市です。

前年は新疆一の大都市ウルムチまで旅し、まっすぐ引き返しました。
ウルムチに行くまでにも、敦煌やトルファンなど魅力的な街がたくさんあります。
特にトルファンはここで骨を埋めたいと思えるくらいの緑の楽園です。
また近々、トルファンの写真をアップしますね。
当時はウルムチまでしか鉄道が延びておらず、そこからカシュガルまではちょっと過酷なバスの旅となりました。

カシュガルではレンタサイクルに乗って舗装されていない道を巡り郊外のバザールを探しました。
脳内では鈴木祥子さんの「サンデーバザール」がリフレイン。
成り行きで小さな市場で知り合ったウイグル人のおばちゃんのお宅にお邪魔したりしました。
写真の雰囲気は、ほぼ「兼高かおる世界の旅」ですね。(古!)
特に何の目的もなく、異邦人感覚を楽しむだけの滞在。
自由だったあの頃・・・

カシュガルでたしか3日ほど過ごし、行きは天山北路だったので帰りは天山南路を旅しようと、ターミナルでクチャ行きのバスチケットを購入しました。(地図を見て20年ぶりに気づいたのですが、実は天山北路を通ってないという説が…)
天山南路は核実験場に近く、当時旅行した人は被爆したんじゃないかというブラックな噂もありますが、今のところ無事に生きています。
バス出発までの待ち時間に近くの公園へ。

漢族の皆様がシャンチー(中国象棋)に興じていました。
観るだけで時間をつぶす予定でしたが、日本人が珍しかったようで促されるまま対局。
当時、少しは指せました。
一局目の賭け象棋になぜか勝利し(たぶん接待)、その次は指定局面からの対局。
駒が少なく詰め将棋のようなものでした。後日その局面を図に書いて気付いたのですが、どちら側を持っても先手が必ず負けてしまうという後手必勝の局面でした。その局面で「お前から指せ」と言われるわけです。局面を相手側とひっくり返して指しても、勝てそうで勝てない。タネを知ってる周りのギャラリーたちからはケタケタ笑われました。
これも賭けていたわけですが、最後にお金は返してくれました。当時の10元でしたから、日本円で120円くらいでしょうか。(10元あれば、余裕で三食は食べられた時代です。)
記念写真のサングラスのおっちゃんがリーダーで、楽しく遊んでくれました。

その後は、そこで知り合った人民解放軍の少年に連れられて青空ビリヤード。
ちょうど出発の時間になり、クチャに向かいました。

今はカシュガルまでわりと簡単に行けるようです。
残念なことに、民族問題で治安はあまりよろしくないようですが・・・

いつか息子ゆうやと旅したいですね。
親としての本音は、息子には早く競技としての将棋に一区切りつけさせて、親子で西域に思いを馳せながら唐代の辺塞詩でも愉しみたいのです…

この時期はクリスマスソングを。「RIVER」

ジョニ・ミッチェルの名曲「RIVER」。

サラ・マクラクランのカヴァーと、ドラマ「アリーマイラブ」でロバートダウニーJr.が離婚で別れた息子を想って歌った名シーンの動画です。

いきがかりさんはこじらせてるので、クリスマス前のこの時期にぴったりのこの曲を皆さまに。

歌詞の日本語訳はこちら
曲調は美しいバラードですが、残念ながらハッピーソングではないんですよねえ…


おまけ


サラとGwenちゃんと満島さんの歌声があれば、侘しい聖誕節も乗り越えられる。
疑いなく。(No Doubt)

Thought I was done for, thought that lovehad died.
But you came along, I swear you saved my life.
I wanna thank you, baby
You make it feel like Christmas
.

僕はもうダメだと思ってた 愛は死んでしまったと思ってたんだ
でも君が現れた 君が僕の人生を救ってくれたんだ 本当だよ
君に感謝したいんだ
君といるとクリスマス気分になれるから

(全訳はこちら)
クリスマスソングのスタンダードになりそうな素敵な曲ですね。

オザケン復活には以前から注目(笑)していたわけですが、
クリスマス前に満島さんとのデュエットが発表されるとは!
胸がかきむしられますね。

さらにオマケ

すべてが神です。
が、タランティーノは評価しないだろう。

表情と玲瓏、そして重慶。その①

この文章は将棋とはほぼ無関係です。

秋に行われた直弼杯将棋大会で、K君のご両親と歌手のフェイウォン&三峡クルーズ話で盛り上がりました。フェイウォンは言わずと知れたアジアの歌姫。
三峡クルーズは有名な長江を下る旅で、私もK君のお父様も重慶から武漢までの船旅を体験しています。

そのフェイウォンが歌うMV。
重慶を舞台にした映画「从你的全世界路过」の主題歌です。
中国にまったくご興味ない方もぜひご覧ください。
なんとなくストーリーがわかるかと思います。
ネタバレはこちら
記事中「成都」→「重慶」の誤りです。

この夜景が美しい街が重慶です。
重慶は山をくり抜いたような立体構造の街。
かつて上海は魔都と呼ばれたそうですが、自分には魔都という名は重慶にこそふさわしく感じます。

そして女性警官(ライチ)役を演じているのが白百何(バイバイホー)さん。
役名が果物の「ライチ」。傾国の楊貴妃が好んだ果物…
この映画の本編を実際に観ましたが、彼女の表情の豊かさに胸を射抜かれました。
中国圏に綺麗な女優さんは星の数ほどいます。
白百何さんのあまりにも自然な表情はまるで玉石のように落ち着いた美しさで、唯一無二。
表情の魅力というものを白百何さんに教わった気がします。
金剛石(ダイヤモンド)のキラキラ感とは違います。
玉石のような輝きこそが「玲瓏」の意味らしいです。
「玲瓏」とは彼女の表情のような輝きなんだろうと勝手に納得しています。

さて、私が重慶に滞在したのはたった3日間。ただ三峡クルーズ船に乗る為だけの予定でした。
重慶到着後すぐに翌日の船を予約し1泊。翌日の乗船時に事件が起きました。
予約時に見せられた客室の写真とまったく違うのです。
過去に1年半中国に住んでましたのでそういうのは慣れてましたが、さすがに我慢できないレベル。
すぐに船を降りてチケット売り場でキャンセルを求め喧嘩していると、ちょっとだけ日本語ができる中国人の若者が間に入ってくれ、翌日の綺麗な船のチケットと交換できました。
劉さんという若者は田舎から出てきていて、近くの土産物売り場で働いているとのこと。
その後彼&同僚の若者たちに誘われて、近くの路地裏で人間関係がよくわからないコミュニティーに混じり夕食。家庭料理が次から次にどんどん出てきました。円卓を囲んでいる老若男女の仲間の中には、ビールをラッパ飲みして騒いでる若い警官もいました。
お金を払おうとしましたが「僕らはもう友達だから!」と劉さんに制止されました。
そしていい感じで酔っ払った我々は、タクシー2台で街に繰り出しました。
美化するなら李白の「少年行」、こっちも近いかな?王維「少年行」。(笑)

20年前の中国はたぶん今よりも危険が多く、私は基本的にあらゆる危険を避けて過剰なくらい安全に行動するのが常でした。中国滞在中、特に旅行中は常に心はファイティングポーズ。
この日は趙さんたち若者と意気投合し、 なぜか勢いに任せて風の吹くまま(笑)

重慶の一番高い場所に行こう!と言われ夜景の綺麗な場所に。
記憶では、上記の映画に出てくるラジオ局のビルの屋上よりもはるかに高い場所でした。
そんな場所なのになぜか洪水の記念碑が。
記念碑には、ここまで水位が上がったというラインが引いてありました。
恐るべし長江…

(つづく)

オマケ
白百何さんの切ない失恋ソング。
「擦肩而过」(すれ違い)
歌心もある人だ。

私の拙い中国語力で超訳すると

「すれ違いは、必然で避けられない。
深く愛し合っている時はそんなことは考えなかった。
愛し合っている時はすべてが幸せで素晴らしかった。
別れようの一言で何もかもが終わってしまった。
そう、すべてはすれ違い。」

てな感じでしょうか?

「幸福的眼泪 是最最温暖的珍贵」
幸せな涙が、何よりも何よりもあたたかくて貴いものだった。
この「最最」(ヅイヅイ)の歌い方が泣かせるのです。

将棋親が街に放たれた。(食レポ:「SnowCafe」)

仕事場を自宅に移してから引きこもりがちだったので、これからは積極的に街に出ようと思います。
ですが外はもう冬ですね…

以前T下君のお母様にお尋ねしてご存知なかった、おそらくご近所にあるはずのカフェを発見しました。
SnowCafe」さん。
シフォンケーキとコーヒーがメインのカフェ。

オーナーの渡辺さんは工学博士で「水」の研究者です。
元々は「雪」を研究されていたとか。だから店名が「Snow」なんですね…
渡辺さんは科学的に美味しいシフォンケーキを研究されていて(冗談ではありません!)、以前とあるカフェでご一緒し試作中のシフォンケーキをいただいたことがありました。
渡辺さんがケーキを作り始めるきっかけになったエピソードは、心温まるけれど哀しいお話。
涙でタブレットが滲んで、この先はとても書くことができません。

偶然知り合いのAさんがはたらいていることを知り、初めてお邪魔致しました。
「荒木新保」という地名が春江の方だと勘違いしていたことにも初めて気づきました。
こんなに家から近かったとは…
この記事は、新潟の杉山さん(スィーツ好き)をピンポイント爆撃する目的です。(笑)

写真はシフォンケーキのプレーンをカスタマイズしたもの。
・バニラアイス・MIXベリー・ブルーベリーソース・粉糖・ホイップクリーム
コーヒーは自家焙煎。
期間限定のクリスマスブレンドとケニアをいただきました。
何もかもが美味しい。完璧です。
Aさんがドリップしたコーヒーを飲むのは何年ぶりだろうか…

古民家を改修した店内は、クリスマスソングが流れてホンワカしていました。
寒い心が癒された気がしないでもないです。
バツイチ子持ちのくたびれたおっさんの心を癒すには、あと何かが足りない。
実に欲張りなおっさんです。

もちろん将棋を指してるおっちゃん達も居ませんでした。

Aさんには、もし将棋を指すならタブレットで!と釘を刺されましたので、みなさまご注意下さい。


「誤配」について考える。

人文系の学問に興味がある方でしたら、東浩紀の名と『弱いつながり』『ゲンロン0観光客の哲学』(毎日出版文化賞受賞)『存在論的、郵便的』『一般意志2.0』などの著作は耳にしたことがあるでしょうか?

彼の最近の仕事の重要なキーワードは「観光客」(観光客・旅人・村人の三項図式)と「誤配」。
どちらも寅さん映画の面白さにつながるのですが、残念ながら研究者でも無い私が語り得るテーマではありません。興味のある人は著作を読んでみてください。
寅さんは「旅人」を偽装した「観光客」だと言うのが私の結論で、偶然にも寅さん第9作において我が町でロケされた駅舎(廃線になった永平寺線京善駅)での会話シーンが示唆的です。
(下に動画のリンク、吉永小百合さんがマドンナです。)
旅先では「旅人」(移動し続ける根無し草)を偽装した「観光客」(帰る場所がある無責任な旅行者)。
柴又に帰れば「村人」(共同体に属した定住者)に戻る、それが寅さん。

「誤配」について私見を。
東の師匠柄谷行人は「交通」という概念で、コミュニケーション等根源的な人間の活動について語りました。
自分も学生の頃、柄谷を読み漁りました。
将棋に深く関わるようになった最近は、柄谷の有名な「教える-学ぶ」という図式が将棋の駒落ち指導対局そのものだと感じていました。上手と下手のお互いの非対称的な関係性が、今では手垢のついた感のあるワード「他者」そのものだと。

東は「交通空間」ではなく「郵便空間」を提唱しています。
「郵便空間」では「誤配」(配達間違い)や「遅配」(配達遅れ)が連発する。
そういった配達のエラーをシステムの不完全性として忌み嫌うのではなく、「誤配」すなわち配達の失敗という予期しないコミュニケーションの可能性を希望とみなすことこそがビビッドで人間的な営みである、と自分は理解しています。

将棋を「郵便空間」と見なすと非常にわかりやすく、「誤配」(お互いの勘違い)の連続でもすばらしい棋譜につながることもあり、「誤配」は(感想戦で)事後的に確認し合わないと起きたことすら気づかない。
定跡をなぞり続けるだけの対局では「誤配」は起きないが、定跡を外れるまで新しいことは何も生まれません。

以前紹介した小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」ではまさに郵便による対局(チェス)が行われました。
ミイラとリトルアリョーヒンの哀しい結末はミイラの意図的な愛のこもった「遅配」が生んだもの。
その「愛のこもった遅配」というメッセージの意図は伝わらず、残念ながらリトルアリョーヒンに「誤配」されたわけです。(ややこしい)
この物語においては「誤配」に希望があったのかどうか難しいところではありますが、「誤配」の事例としてとても比喩的です。

そして、寅さんの恋は「誤配」だらけ。
「誤配」の連続で盛り上がり、結局最後は旅に出てリセット。
旅先では「旅人」を偽装しているが本質は「誤配」の種となる「観光客」。
また熱い恋がスタートし「誤配」を繰り返す。
素敵だ。

将棋もネットもSNSも「郵便空間」。

将棋の対局においては多くの場合、指し手の意味が相手に正確には届きません。
勝負の世界なので届かない方が良い場合も多いでしょうが…
またネットやSNSを介すると、真の思いが届くべき人に届かず、相手への思いやり・将棋の普及や将棋界への貢献という強い思いが逆に攻撃ととられることも。

より深く理解しあえれば解決するのか?
たぶん「誤配」を楽しみ受け流す心の余裕が必要なんでしょうね。

「敵は我にあり」でしょうか…